早朝、私たちは広島原爆ドームに別れを告げると、次の目的地である馬島に足を向けました。馬島には何があるのか?そこには、特攻兵器 人間魚雷「回天」の訓練基地があります。映画「真夏のオリオン」「出口のない海」などで取り上げられていました。
この回天は、旧日本海軍の特攻兵器の一つで、人が乗り組み操縦できるよう、九三式三型魚雷(通称「酸素魚雷」)を改造した人間魚雷。炸薬量は1.55トンあり、一撃で戦艦でも撃沈できるとされた。的(てき)、〇六(マルロク)との別称もある。「回天」は、「天を回らし戦局を逆転させる」との意味。必死必殺の救国兵器として考案された兵器です。
しかし、この回天はたいした戦果もあげる事無く終戦にいたるまで実に3年もの間にわたり、145名の尊い人命を暗い海へと特攻と言う形で戦場へ出しました。生きて帰れない兵器「回天」
その「回天」の乗組員は自らが志願した17才~19才位の青少年だと言われています。
彼らは、国を想い、家族を想い。戦争の一刻も早い終わりを願い。平和を願い搭乗したに違いありません。そんな彼らが守りたかったのは、きっと皆が笑顔で暮らせる平和な世の中だったのではないでしょうか?
回天の話を聞く中学生。彼らの目は真剣そのもの。彼らに子孫が出来た世界には、戦争と言う二文字のない世界があってほしいものです。
「回天」と大きく書かれた慰霊碑。中学生はここでも慰霊を行いました。
そして教会へ!!お帰りなさい!!
多くの親・兄弟・仲間に出迎えられて、うれしかった(個人的な要素大)中学生もうれしかったはずです。
戦争の追体験をした平和の申し子「中学生」多くの仲間と絆を結び大きく成長した彼らをこれからも、大切に、大きく育てていける男になりたいものです。
記者masaoのつぶやき
実は、私は「劣等感の塊」のような物がありまして、人に誇れる物が何一つない!!それが自慢!!(威張れることではないですが…)で、今回、記録のお役を頂き、一つ人に誇れる物が欲しいと思い、今回の平和学習会に参加させて頂きました。広島から帰ってきて、振り返り、気づいた事は、ない物ねだりをしている自分と、多くの仲間。そして多くの仲間に支えられている(自分では愛されていると表現してますが…)自分に気づけた事です。本当にありがとうございます。…
出迎えてくれた方々、今日まで、中学部にご協力くださった方々・中学生の皆・スタッフの皆、本当に一生懸命に汗を流し、共に泣き、共に感動し、共に誓い、共に笑った2日間。最高に輝いていた姿を見せてくれました。そんなに輝ける皆さんが…ステキです。