アフリカでは、大干ばつや内戦状態の続く中で環境悪化の著しく、人々は危機的状況にあります。また昼夜間の温度差は大きく日中の暑さや朝晩の冷え込みをしのぐだけでなく衣服としても毛布は大変貴重なものといえます。
アフリカ諸国の毛布のニーズに応え、彼らの苦境を少しでも和らげるお手伝いをさせて頂くことが必要です。
日本国内において、人々が自ら使用している毛布をアフリカの人々と分かち合うことによって、ともすれば自己中心的になりがちな意識を、分かち合いの行為を通して、思いやりへと転換していくことが大切です。
1984年、アフリカは大干ばつに見舞われ、エチオピアだけでも100万人以上の人々が命を落としました。この危機的状況に際し、当時のジェームス・グラント・ユニセフ事務局長が全世界に対して毛布200万枚の緊急支援を呼びかけ、これを受けた日本政府は100万枚の毛布援助を発表しました。
この目的達成の為、外務省中近東アフリカ局が中心となり、官民合同の支援活動として、森繁久彌氏を会長とした「アフリカへ毛布を送る会」を設立し、「アフリカへ毛布おくる運動」が実施されました。運動は日本全国で展開され、最終的には171万枚以上の毛布を収集。エチオピアをはじめとするアフリカの国々へ届けられました。
この「アフリカへ毛布を送る会」は、当初目標としていた100万枚を大幅に上回る毛布支援を達成したことをもって、1985年に解散しました。しかし、依然としてアフリカ各地において毛布のニーズが高いことから、その後いくつかの団体が合同事業として運動を継続し、現在に至っています。これまでに360万枚以上の毛布が、20以上の国々に送られました。
アフリカへ毛布をおくる運動は、いくつかの団体が参加する「アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会」が主催します。本会は構成団体のひとつです。