平成18年もいよいよ節分を迎え、三碧木星の年となります。その三碧の象意からしても特に子供の教育は本年の大きな課題であると言えるのではないでしょうか。
今月号の『佼成』の中で会長先生は、「子育ては自己中心ではできないことであり、それはいわば無我の行をさせていただいていると気づくことが大事です」と教えてくださっております。子育てにはもちろんお父さんもお母さんも大切ですが、特に子供がまだ小さいころは母親の役割が大切だと思います。お母さんは通常家の嫁として、妻として、母としての三つの役割があると言われています。ところが実際に子供ができるとどうしてもこの母としての役割が優先されて嫁としての役割、妻としての役割がどこかへ飛んでいってしまいます。しかも昨年から人口減少時代へと突入し、子供の数は益々少なくなってきていますから、子供一人当たりにかかってくる母親としての思いは非常に大きなものになってきているでしょう。とは言うものの夫婦共稼ぎも多く、子育てで一番大切な乳幼児のときに十分な手をかけられずに思春期になってから色々と問題がその大切な子供に発生することも多いことと思われます
お母さんはまずこの三つの役割を忘れないようにしていただいてまず夫婦のあり方をお互いに信頼しあえる素敵なあり方にさせていただきましょう。子供にとっては、自分たちもそのような夫婦になりたいと思えるようになることが大切ではないでしょうか。そしてご主人のほうはそのような奥さんをしっかりと愛し、「三つの実践」をさせていただきましょう。「三つの実践」は礼儀を大切にし、けじめをしっかりと持つ精神がもとになっていると思います。今の子供たちに最も欠けているのはこの礼節であり、けじめである、と言っても過言ではないでしょう。
子育てを通し親も自分の我をとる修行をさせて頂いていることを肝に命じて、今月も会長先生のご指導をしっかりと心に受け精進させていただきましょう。 合掌