私のかわいい孫は幼稚園の帰り、習い事のない日は家に寄ってくれます。来るなり「お腹すいた」と言ってくるので、ご宝前の三方に孫の好きなお菓子をお供えしています。「仏さまいただきます」と手を合わせて孫は自分の食べたいお菓子を頂きます。

ある日、孫が「ばぁば、これ仏さまに作ってきたの!」と手作りのお寿司を2つ持って、ご宝前のたかつきに供えてくれました。シャリはティッシュペーパーを丸め、ネタはその形に赤い折り紙を切ってマグロを1つ。もう1つは尻尾もつけてエビに見えます。

「ありがとう、どうして?」と孫に聞きますと「仏さまに何もなかったから」と。たしかに三方の上にお菓子を供えていたので、たかつきの上にはいいかなと何も供えていませんでした。そのことを6歳の孫に教えられました。ご先祖様さまにお詫びをし、たかつきにもお供え物をあげるようになりました。亡き私の両親は、ひ孫のお供え物を目をほそめて喜んでいることでしょう。ご先祖さまありがとうございます。

合掌(N.I 70歳)