自分にとって都合のよいことも悪いことも、すべてを「仏さまのおはからい」と受け止め、精進すること。
例えば冬の寒さを厭う人もいますが、草木にとっては春に芽吹くために養分をしっかりと蓄える大切な時期と言えます。このように、現象は、受け取る側によってさまざまにとらえられます。独自のとらえ方を離れて、その現象は何を教えてくれているのかを見極め、自分にとって好ましいものでなくても感謝で受け止めることは、とても難しいことですが、どんな状況にあっても、いま、ここにあることに幸せを感じられるように受け止めてさせていただきます。
(佼成出版社「The Yakushin」1992年3月号・レディース講座より)