【8月の教会長メッセージ】

7月は七夕、盂蘭盆会があり、8月は、戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日とお盆を迎えます。平和の祈りを捧げ、日本ならではの風習もあり、ご先祖さまへの感謝の心を表し、供養のときです。この大切な月に会長法話にて、「見えないはたらきに気づく」として、信仰は「気づき」のきっかけで、素直になると目に見えないものを手に取るように感じられると教えて頂きました。いま流行りの脳トレーニングで「空気・心・ご縁」この三つに共通することがらが何か?と問われ、「実際に触れることも見ることもできないものでありながら、私たちが生きるうえで欠かせない大切なもの」とお答えを頂きました。

おっしゃる通りですね。親の恩やご先祖さまの徳、家族の思いやりや友人の気遣いなど実際には手でつかめないし、見えないですが、感じていけば、こちらの感謝の心を引き出して下さいます。信仰は、「目に見えないものを見えるようにする」と教えて頂き、心のありようや「いのち」の不思議・有り難さ・尊さに気づくきっかけを宗教や信仰は与えてくれる。現実の生活にどんな意味を持つのかを考えてみましょうと会長先生はおっしゃいます。

法華経の如来寿量品に「常に此に住して法を説く」とあるように、仏さまはいつも私のそばで法を説きつづけてくださっている。しかし、「顛倒の衆生だから」と経文にあるように、見えない聞こえない、わからない。なぜかというと、ものごとを誤って受け取ったり、自分本位のかたよった見方をしたりするから。ではどうすればいいのか?一番簡単な方法は、「素直」になれば仏さまのメッセージに気が付ける。つらい現実に直面しても、それを素直にありのまま受け入れたとき、大事な気づきを得る。本会の「体験説法」にあるように、多くの人の支えに気づき、いのちの尊さを味わい、家族の思いを痛感したり、思いもしなかった感謝に変り、現象そのものへの執着がとれ、安心感に満たされる。それは救いだと思います。仏さまの声に気づくというのは、幸せになる早道と会長先生に教えて頂きました。

お盆や夏休みで色々な縁にふれます。みんなで「目に見えない大切なもの」に思いを馳せ、素直になって、仏さまからのメッセージを受け取る機会にしましょう。   合掌