5月教会長さん【5月の教会長メッセージ】
4月は降誕会と教会発足66周年記念式典があり、法燈継承を形に表した70組の親子の感動の奉献の儀が行われました。また、教団本部の園 参務さんをお迎えし、ご講話を通して、妄想と執着があると、真(まこと)の自分に気づけないと学び、発足70周年に向けてさらなる出発を致しました。正・五・九の五月は、一年の目標に対して、もう一度心を見直す月です。世の中では端午の節句、母の日、そして、教団では、全国の佼成青年が総力を結集して社会へ、一斉に貢献する【青年の日】があります。


今月の会長法話は【持ち味を発揮する】おでんのように とひとつのお鍋のなかで、具材が相互に味を引き出しあうことから、交わったり、縁によって持ち味が発揮できるとご指導いただいております。

人間にあてはめて考えると、持ち味や個性は、個々の際立った能力や力量をさすように思いますが自己肯定感が低いと悩む人の多くは「自分とは何か」の答えが見つからずあせります。と会長先生自ら、「その気持ちはよくわかります。ただ、自覚する事は難しい」と寄り添って下さり、一人では考えてもなかなか見つからない「持ち味は縁によって開く」と教えて頂きました。おでんの鍋の中の具材が他のものと一緒に煮られることによって、素材に強い味があるわけではないのに、それぞれの食感や味が際立つ、発揮されるのは他材との「縁」によってです。また、詩人の浜文子さんの「野辺の花に」《立っているだけで/虫を憩わせる・・・妻であるだけで/いじらしい》から、私たちも花のように、そこにいるだけで持ち味を発揮している一人であることを発見する。その気づきは豊かな見方で、すべてを生かす温かなまなざしです。持ち味は、心ばえ、心根が生み出すもの。菩薩行も持ち味の発揮。社会という鍋のなかで、ダシのうまみを吸っていっそう深い人間味が醸し出されるイメージでダシが決め手。そのダシは、明るさとかやさしさとか温かさです。「ダシの旨みをいつも利かせるためには、日々の精進が欠かせない」とご指導頂きました。その場所や風土を大事にして、自他の旨みを引き出したいと思います。それぞれの持ち味を発揮できる神戸まつりにぜひ参加させて頂きましょう。  合掌