7月5~8日、総勢20名で中国黒龍江省方正県にある「日本人公墓」へ、今年で14回目となる慰霊供養に初めて参加しました。戦後70年の節目の年にあたる今年は、意義深い貴重な体験となりました。
「日本人公墓」は終戦後多くの日本人が様々な形で犠牲になり、その犠牲になった方々を祀るために、中国が建立してくれた墓です。中国側にしてみれば、恨みをもって当然とも思えるのに、故周恩来首相の寛大な措置により建立されたことに、非常に感銘を受けました。
会長先生が折にふれて引用される法句経の「怨みは怨みによっては決して巳むことがない。怨みを捨ててこそ巳む」との一節が思い起こされ、仏教徒の端くれとして「赦す」ことの大切さを再認識し、この寛容さ宥恕の精神こそが、平和に通じるものであると確信しました。
同じ敷地内にある「方正地区養父母公墓」と、本会一食平和基金により建立された「日中友好・世界平和の塔」でも、慰霊の黙祷を捧げました。そして731部隊罪証陳列館へも行きましたが、こちらでは休館日と改装工事中の中での慰霊供養となりました。戦時下とはいえ、有り得べからずことがあったということに衝撃をあらたにし、精一杯の誠を捧げてきました。
今回の訪中で平和のありがたさに改めて気づき、今もまだ世界各地で起こっている紛争が、1日も早く終結に向かうことを願ってやみません。また自分自身も諍いを起こす心をなくしていくよう努力します。ありがとうございました。《壮年部Yさん》