【7月の教会長メッセージ】
先月は、神戸教会の建物を使っていただき「叡智の会」が開催されました。いろんな宗教の方が集まり、カトリック名誉大司教の池長先生からご講演をいただき、宗教協力が出来たことは大変有難いことと受け止めております。
神戸教会は、『御本尊【額装】勧請の推進』のパンフレットづくりに取り組んでいます。そんな時に6月の佼成から、「南無」ということで、仏の教えに帰ることを学び、先祖供養に意識を向けている所に今度は、7月の佼成で「先祖に感謝できる幸せ」 命の尊さに気づく、世界じゅうの幸せのためにとご法話をいただき、このつながりに感動しました。
先祖を祭る供養が決められた人だけにしか許されていない時代が日本にもあったことを知り、先祖供養ができることが本当にしあわせなことだと気づかせて頂きます。また、いのちのまつりの絵本(花時計―みんなの掲示板―参照)にもありましたが、先祖の誰一人が欠けても私は存在しないということを再認識させて頂き、今いのちを頂いていることに感謝できます。
仏典に【七分獲一】(ひちぶんぎゃくいつ)という言葉があり、供養の功徳は、七分の一が供養した先祖に届き、七分の六は供養する人が受けるという教えから、供養をさせて頂く私たちにご先祖さまが「よしよし」とほめてくださると聞くと本当にうれしくなります。このように、会長先生は先祖供養の意義と目的と功徳を示して下さいました。
そして、広い意味での先祖供養として、先祖がいちばん望んでいるのは私たち子孫の幸せです。ですから、家族が仲よく暮らすこと、まわりの人たちと調和して生きること、日々の小さな務めをおろそかにしないことは、何よりの供養になるとご指導くださっています。親族だけが先祖ではないですね。38億年前に生命が誕生し、20万年前にアフリカの一人の女性から、人類が始まっていることを思うと、先祖はつながっていると感じます。今月は盂蘭盆会があります。多くのご先祖さまが集まって来られますので、沢山のお供物をさせて頂きましょう。
中国黒龍江省へ慰霊供養と世界平和祈願に行って参ります。目の前の困っている人、世界じゅうで苦しむ人のために平和な世界を成就することが最大の先祖供養として、平和のための一歩を一人ひとりが踏み出せる7月にしていきたいと思います。 合掌