梅雨の晴れ間、今日は暑くなりそうだなと思いながら、いつものように愛犬コロ(7月9日で14歳)と朝の散歩をしていました。すると、幼稚園に向かう若くてきれいなお母さんと娘さんが楽しそうに話しながらやって来て「おはようございます」と、にこやかに挨拶をしてくれました。全く面識のない人なのでびっくりしましたが、コロと散歩をしていると時々挨拶をしてくれる人がいます。こちらも精一杯の笑顔で挨拶を返します。きっとこんなお母さんに育てられる子どもさんは、素直な良い子に成長するのだろうなと想いながら気分良く散歩を続けていると、今度はお家の前の道を掃除しているご婦人が「おはようございます。良い天気ですね」と挨拶してくれました。今日はどうしたことだろう、なんと気分の良い日なのだろう。そして夕方、コロと散歩をしていると、近くの山田川でカルガモの雛が8羽誕生していました。結局、この日は少々嫌な事があっても許せるような、そんな幸せな気持で過ごせました。
仏教には「和顔施(わげんせ)」という言葉があります。施す財物を持っていなくても出来る布施(無財の七施)のひとつです。いつも穏やかな顔、優しい笑顔でいると接する相手の人の気分を良くするだけでなく、感謝をもって迎えられるようになるのだそうです。人から挨拶をしてもらうのを待つよりも、せめて目が合えば我が家のコロのように、自分から進んで挨拶が出来るように心掛けたいです。 -合掌- ≪老輩≫