教会長さん6【6月の教会長メッセージ】
梅雨の季節に入る6月、佼成会では下半期のスタートとなります。大きな行事がない月にこそ、真の信仰者として実践するときです。5月には青年の日があり、一食を捧げる運動や、神戸まつりの平和行進など、一人ひとりが出来ることを有難くさせて頂いたと思います。また、母の日がありましたが母の日が制定されてから100年だったそうです。日頃の感謝の気持ちをお伝えできたでしょうか?今月は父の日があります。これで両親揃って感謝できますね。


今月の佼成は、【悦びを伝えよう】ということで、会長先生は皆さんと共に悦びを分ちあうことをご指導下さっています。「子供が見たことや聞いたことを母親にうれしそうに話す様子は、ほのぼのとして心なごむもの」とおっしゃって、私たちも、悦びや有難い事があると、「伝えないではいられない」という心がはたらくことは自然なことと教えて下さっています。

神戸教会では「朝の集い」のおかげさまで、教えにふれた悦びや気づき、日常の中で有難いと感じたことの発表が毎日行われています。また、地域においても毎月の法座が展開されています。聞いて頂いたことが悦びになり、一人ひとりの仏性が輝き、今度は聞いた方がそのことを伝えたくなるというご縁が広がっています。

感動を伝えることが、法を伝えることに直結していく。信仰で味わう「法悦」というと、多くの人は自分とはかけ離れた崇高なことと思っています。そこでこの「法悦」を「感動」と言い換えてみてはどうでしょう。と会長先生は、人に親切にされて「ああ うれしい」と感謝する。あるいは苦手だと思っていた人と自分に共通点があるとわかり親近感を覚える。これらも一つの感動です。とわかりやすく教えて下さっています。

何気ない事の中からも、感動できるのは信仰をいただいている功徳だと思います。また、善い行いをする人を見て「すばらしいなぁ」と感激して賛嘆する。仏教では賛嘆することに大きな功徳があるといい、その感激を伝え聞いた人がまた悦ぶときの功徳は、なおいっそう大きい(五十展転)とされます。地域の人々に悦びを運ぶ者でありたいと一人ひとりが願い、一歩踏み出す勇気をもちましょう。    合掌