文書のお役の方から、今度の教会当番で、放送の係で本を読んで欲しいとの話があり、
私はもともと人前でしゃべったり唄ったりする事が大好きなので、何の抵抗もなく、
自分の中では、受ける方向で決まっていました。
(口では、私でいいですか?と言いながら

ちょうどそのころ、時期を同じくして、主人(心臓の手術を昨年夏に行い、
その後仕事に復帰して頑張ってくれていましたが)の心臓の新たな患部が
見つかり、入院・手術・治療を言われていました。

私は、オロオロしました。
私が今出来る事は、受けたお役を一生懸命やること。
主人の病気に繋いでいただけると思い、仏さまにお任せしようと思い、
おはからいだ、徳積ませていただけると、このお役を受けました。
主人の治療は、仕事の都合もあり、8月中ごろまで延ばしました。

放送のお役は頑張りましたが、やはり、マイクの使い方が下手で、声の通りが、
聞いてる方には、大・小・大・小あり、かなり聞きにくかったようです。
でも、支部長さんが朝のつどいで、
  「放送の方は、パーキンソン病で、放送ははじめてでしたが、放送最後の
  『ありがとうございました』の言葉が、彼女の気持ちのすべてです。」
のフォローで救っていただき、
又、文書部長さんから
  「確かに声の大きさは、大・小・大・小ありましたが、
  『反ってそれが良かった。』
  というのは、大の時より小の時、聞いている人が、耳を傾けて真剣に聞いていて、
  この集中心をおこさすしゃべり方、良かった。」
と言っていただき、救われました。
こういう褒めて育てる方法もある事を知りました。

主人も、今では、かなり治まっていて、少し様子を診ている状態です。
この放送を通して、いっぱいの感謝をいただきました。

私は、パーキンソン患者ですが、佼成会会員としていろいろな場に参加させて頂く事が、
私の明日からの前向きに繋がり、進行性の病気にもかかわらず、現状維持で8年足踏み
しています。本当にありがたいと思っています。
ありがとうございました。
                              合掌   Y

Yさんは、3日後にひかえたご主人の手術の中で、精一杯練習されていました。
また、放送翌日、ノーベル賞の山中教授のIPS細胞によるパーキンソン病治療も
発表されました。不思議に思いました。
Yさんは、「夢持って良いんですか?」と。「良いんですよ」と言いながら、
毎日一生懸命「今」をがんばられている姿に感動しています。 
                              合掌   M1