5月教会長さん【5月の教会長メッセージ】
先月は、お釈迦さまの誕生日を祝い、神戸教会が生まれた発足記念式典があり、教えの縁に触れたおかげさまや自分の命を頂いた事に感謝できました。
春本番の5月を迎え、硬くなっていた身体も温かく、柔らかくほぐれてきて、心も自然と明るくなれる有り難い季節になりました。
とは言え、現実起きる事に振り回され、いろんな心を起こしてしまうものです。

そこで、今月の佼成では、


【心を開く笑顔】から、笑うといいですよ!と会長先生はご指導くださっています。笑いの効用ですが、ユーモアや笑いが人の心を開き、人間関係の潤滑油となったり、生き抜く力の源になって、一点の明かり窓となることがあります。
また、笑うことで緊張がほぐれて筋肉が柔軟になって、もてる力が十二分に発揮される。そして、笑うことは思いやりそのもの、慈悲の実践で誰にでもできる【布施】になるとおっしゃっておられます。笑うと良いことばかりですね。それには何か理由があるのだと思います。人間の身体には、自然治癒力というものがありますが、笑うと脳からβエンドルフィンが分泌されます。これは、天然モルヒネで、分泌されるとNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化されて体内の悪い細胞やウイルスをやっつけます。それ以外にも、自律神経のバランスを整える効果や血管を広げてくれるので血行もよくなるのだそうです。
反対に、怒っているとどうなるのでしょうか?アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士は人間の吐き出す息を使って実験しました。怒っている人が吐き出す息の沈殿物は栗色で、悲しみや苦しみを感じている人は灰色、また、後悔の念を抱いている時は薄い赤だそうです。そして、これらの色がついている沈殿物を分析してみると、かなり強い毒性が検出されるそうです。試しに栗色の沈殿物を水に溶かした物をネズミに注射したところ、わずか数分でネズミは死んでしまったとのことです。
同じ周りに影響を及ぼすなら、自分にとっても人さまにとっても良い、思いやりの源である笑顔の実践ですね。嬉しい時は容易ですが、辛い時やしんどい時こそ、変わるチャンス、救いが生まれる笑顔が大切だということです。おだやかな良い季節です。ニコッとしていきましょう。