10月教会長さん【10月の教会長メッセージ】
開祖さまのおかげさまで、今の私たちがありますし、教えをわかりやすく学ぶことができます。今月は、開祖さま入寂会と日蓮聖人遠忌法要があります。そういう月こそ、法を伝える布教の中身が大事です。

10月の佼成でも、【ともに法の世界へ】ということで、釈尊の《伝道宣言》のお言葉から、救われた感動や喜びが法を伝えるエネルギーとなり、人さまにその感動をお伝えするのが私達の使命だとご指導くださっています。


私は、三法印を学んだとき、まだ高校生でしたが、「仏教というのはそういうものなのか」と感動して、クラスメートに「諸行無常、世の中は変化するんだよ」と何も考えず伝えていました。良いことや得したことは、仲間や家族に伝えたくなりませんか?道を歩いていても、「あそこでティッシュがもらえるよ!」なんてことでさえも伝えたくなります。
ましてや、仏の縁にふれた感動や大きな苦しみから救われた喜びなら、もっと伝えることができるのではないでしょうか。また、そこから新たな感動が生まれて、次から次へと人に伝わっていく、それが布教伝道です。

「応病与薬」と言う言葉がありますが、相手の必要な事に応えていくことが大切です。自分の伝えたい話しをしてくるのではなく、話を聞いて、相手をよく知る。そして、解ってくると、慈悲心から智慧が湧いてきます。すると相手にふさわしい話ができるのです。人は慈悲によって導かれると会長先生はご指導くださっています。釈尊は、沢山の人を殺めたアングリマーラ(殺めた人の指を切り落とし、首飾りにした人)を導きました。どんな人にも心を開いていくことが大切で、幸せになってもらいたいと願い、相手を心配する心で教えを伝える事が使命なのです。原点に立ち戻るご法話【人間の中で一番尊いのは、「人を幸せにしたい」という心】を頂きました。  合掌