今月は教団創立記念の月、先輩幹部さん、先達のみなさんに感謝し、創立の意義をかみしめ、開祖さまの願いと共に全ての人が幸せになりますように、法華経の心をお伝えして、彼岸会にはご先祖さまへ感謝するということで、三月は元に感謝する月です。
二月は「老婆心」のご指導でしたが、ただただ人さまの心配をすることができたでしょうか?
今月の佼成では、道場観を通して「生活の場が道場」と説いてくださっています。
ご供養の初めに「道場観」がある事が大事で、唱える事で気持を引き締めていくことができると会長先生はおっしゃっています。そして、その意味は「生活の場でご法を実践いたします」とお誓いしているのです。
生活の中で実践することが大事なので、家庭はもちろん、学校や職場、電車の中も修行の場、実践の場となります。学ぼう、悟ろうと意識していると誰と出会っても、「仏さまが教えてくれている」と思えるのですがそこがなかなか難しいです。
「煩悩即菩提」の迷いと悟りが一つであるという見方は、我が出てきて、腹を立てることがありますが、一生懸命だから腹も立つし、我慢が出来なくなるのです。そんな時は我慢仕切れなかった自分を自覚する事が大切で、心を見ていくこと(内省)が修行出来ていることになるのです。苦があってこそ、自分の根本に気付くことができる。すべて仏さまはわかって、あなたに出されていることです。
「今・ここ」の念(こころ)を忘れることなく、常に生活にご法が生き、それが生きる支えになっていく人生を歩み、自灯明・法灯明で後悔することがないように「自分がいるところで全力を尽くしなさい」と教えて下さっています。
相手の得意なところで勝負するのではなく、自分の持ち味を生かせるところで、発揮して、徳を積んでいけばいいのです。美空ひばりに勝負を挑むとき、歌で挑むのは難しいですが、私の得意な法華経の教えで勝負するなら、勝てるかもしれませんね。有難いと思える場所で、いつでも、どんなお役でも、少しずつ高まっていく、自然体でいけるようになれば何事も続けていけます。さあ実践してまいりましょう。 合掌