1月17日直下型の大地震。わずか数秒の揺れが、おしゃれな街神戸をガレキの山と変え、スニーカーとリュック姿が当時のファッションでした。
あれから16年、6400余名の犠牲者慰霊十七回忌の法要が行われました。式典には王子支部から奉献と説法と二名が参加しました。
「昨年の式典には主人が参加。今年は私が慰霊の献花を感動しながらお供えしました。地震直後工務店の自宅にあったスコップ、バールは倒壊した家の掘り起しに、30個のバケツは消火リレーに使われ喜ばれました。お役にたってよかったです。バケツは戻ってきませんでしたけどね」と笑って話してくれました。
Sさんの説法から
「突然の大揺れ、タンスの下敷きになったのを救助され避難所へ。いつ終るとも知れぬ余震におびえ人々の心も荒廃していきました。届いた善意の救援物資も奪いあい怒号がとびかう。情なくて『班を作って平等に頂きましょうよ』と声をかけると、そうしようと皆さんが賛同して下さってから避難所が穏やかなゆずりあいの場となりました。混乱の中でも(まず人さま)と行動出来たのは開祖さまのみ教えのお陰さま」と当時の様子と教えのおかげで乗越えられた感謝の説法を頂きました。
あの年に生まれた赤ちゃんが今年は高校生。地震を体験した一人一人が16年間それぞれのドラマを生きてきました。生かされて生きていることを実感しています。亡くなった方々の分も毎日を大切に生きてゆきます。 合 掌