水槽の中に魚のカマスと、カマスのエサである小魚が入ってます。
水槽の中で泳いでいるカマスは、水槽の中のカマスのエサである小魚を食べようとしますが、水槽の真ん中をガラスで仕切られているため、食べられません。
カマスはエサを食べようと何回も何回も何回も挑戦しますが、ガラスに当たって食べられません。
そのうち、カマスはエサを食べるのをあきらめます。
そこで、水槽の真ん中のガラスの仕切りをはずしました。
すると、どうでしょうか?
カマスは、エサを食べに行くでしょうか?
いいえ、食べに行きません。真ん中の仕切りがはずされたのに、食べに行かないのです。
カマスは、エサは食べられないものと、思い込んでいるのです。
そう!固定観念で見ているのです。
だんだんお腹がすいてきて、カマスは死んでいきます。
私たちはどうでしょうか?
あの人は、うそつきだ! とか、
あの人はいつも時間通りに来ない。必ず遅れて来る人だ! とか、
相手を悪い人・ダメな人と決めつけていませんか?
固定観念で相手を見ていませんか?
すると、あなたはお腹がすいて、だんだん、だんだん・・・・・となるのです。
では、カマスがエサを食べるには、どうすれば良いでしょうか?
それは、「もう食べられないものだ!」と学習しているカマスの中に、学習していないカマスを一匹入れます。
すると、学習していないカマスがエサを食べたので、学習したカマスは「ガラスの仕切りがなくて、エサを食べられるんだ!」と分かり、カマスはエサを食べるようになります。
固定観念とは、
それが正しいと一度思い込んでしまって、変えることの出来ない考え。
固定観念が強いと・・・だんだん、だんだん・・・・
固定観念にとらわれると・・・だんだん、だんだん・・・・
固定観念を捨てましょう!
でなければ、死んじゃうよ!!!
今月の「やくしん」にも固定観念を破ると題して、ご法話が掲載されています。
そのなかで会長先生は、「自分こそ正しい」と思っているうちは「相手が間違っている」という見方を繰り返すことになるとおっしゃっています。
人間誰しも完璧な人はいません。
相手の欠点を見ないで良いところを見る心がけをしたいものです。合掌