【3月の教会長メッセージ】
3月は、立正佼成会が仏さまより、命を授けられた月です。そしてこの72年間、開祖さま、脇祖さまのご指導を頂き、サンガが異体同心となり、その命の光を輝かせながら、今日まで大きく成長してきたのです。立正佼成会は、仏さまのご計画であると私は思います。お釈迦さまの真の願いは、人が菩薩道を歩み、速やかに仏身を成就すること、すなわち成仏することであります。私達にとって、成仏とは、どういうことを意味するのでしょうか。
会長先生は、仏心とは一言で表せば、思いやりの心であるとお説き下さっています。
私たちにとって成仏とは一言で言えば、仏心、思いやりの心を発揮して生きる事ではないでしょうか。サンガが和合僧を保ちながら、お互いに、菩薩行に生きながら、成仏を目指して生きていく、これこそが立正佼成会そして、私達会員の歩むべき道であると思うのです。
この本仏、開祖さまの願いを我が願いとする。それが、創立月の一つの大きな意義であると思います。さらに会長先生は、今月佼成のご法話で、「少欲知足の実践」と題し、次のようにお説き下さっています。まず、欲望を取り消すのではなく、それを生かす事が大切で、皆、その能力を持っており、人間としての豊かさを発揮できること、「少欲知足」すなわち「欲の少ないこと、足ることを知ること」により、すでに得ているもの、受けている恵みに気づくことが出来ること、他の貧しさや苦しみへの思いやりが芽生えること、足ることを知るとき、人は何不自由のないときよりもずっと、心が豊かに成長すること、そして、物の豊かさから、心の豊かさへと価値の転換をすると、足元に沢山の幸せがあるとわかること、「少欲知足」は時代の求める智慧であることです。
皆さんいかがでしょうか。私は、菩薩行の根本あるいは、大柱は「少欲知足」の生き方にあると思っています。「これも足りている、あれも足りている、足りていないものはない、ありがたい、感謝させて頂こう!」このご恩に報いる為に感謝の菩薩行をしながら、一日一日成仏を目指して生きる事がとても大事ですね。本当に、今の時代が求める智慧、生き方なのです。お互いさまに、善き友として励まし合いながら実践していきましょう。 合掌