2月も早や半ば、涅槃会(ねはんえ)<仏教三大行事の一つ>も過ぎた頃になると、春のおとずれを一段と感じられるようになります。
春は、と言えば、2月には真っ先に梅の花を思い浮かべます。
梅の名所と言えば、京都の北野天満宮、福岡の大宰府天満宮、大阪城の梅林などが有名です。
ところが、伊丹市内にも実は素晴らしい梅林が有るのです。市内の緑ケ丘にある緑ケ丘公園の梅林です。この緑ケ丘公園は、市内では最も古い公園で(昭和38年4月開設)その中に梅林が作られたのが、昭和57年、広さは約5600平方メートルです。
梅林は、上池・下池の二つの池にはさまれた小高い丘に、約50種400本の梅の木が植えられています。また頂上には休憩所が有ります。
毎年2月には「観梅と野点(のだて)の会」が開催されます。
そして、下池のほとりには日本建築の粋を集めて建てられた「鴻臚館(こうろかん)」と伊丹市の友好都市、中国の佛山市から贈られた東屋(あずまや)、亭(ちん)が有ります。
今は早咲き種の濃いピンクの「八重寒紅(やえかんこう)」と白色の「冬至(とうじ)」を初めとして、他の種類の梅も少しづつ咲きはじめており、2月下旬~3月中旬位までが、ちょうど見頃になるようです。
また、メジロ(目白)やジョウビタキ(尉鶲)などの野鳥も訪れます。
それに、下池には鴨(かも)がのんびり水面をすべるように泳いでいる様子は、なかなか風情(ふぜい)が有り、見ていて飽きないものです。
ぜひ一度、緑ケ丘公園の梅をご覧になりませんか。
合 掌
ご 案 内 (観梅と野点の会)
日時 2月27日(土)・28日(日)
時間 午前10時~午後3時
(茶席受け付けは、2時半まで)
抹茶席 両日とも抹茶席を梅林内に設けます。
茶券は1席 300円(和菓子付き)
(広報 伊 丹 より)