3月20日、春分の日は、825年前に須磨一ノ谷海岸で没した平敦盛公の御命日です。
敦盛公は平清盛の甥にあたります。若干17歳で一ノ谷合戦に参加し源氏の武将
”熊谷直実”の手で討たれました。
そこで、神戸にゆかりのある、中でもとくに須磨にゆかりのある敦盛公を偲んで、
支部ブログ担当のみなさんと 歴史散歩に行って来ました。
はじめ一ノ谷の敦盛首塚へ。しとしと小雨の降る中での散歩になりましたが、この雨が、まるで敦盛公のやさしい涙のように感じられました。
源氏の武将”熊谷直実”は須磨海岸から船で逃れようとする平家を追って海岸へ来ました。すると逃げる馬上から笛の音を聴きました。「敵に後ろをみせて逃げるは卑怯ではないか」と呼び掛けます。取って返した敦盛を、いざ組伏せてみると我が子程の少年。名を尋ねると敦盛は、「おまえにとってはいい敵だ。名乗らずとも、平家の者に首を見せればわかるであろう。すぐ首をとるがよい」と言ったといいます。涙ながらに首を取った熊谷直実は、これをきっかけに発心し、出家したそうです。
その後山陽電車で須磨寺へ。須磨寺には、敦盛公が吹いた[青葉の笛]も実物を見る
ことができました。 その来歴を見てびっくりしました。
入唐された弘法大師が修業された長安の青龍寺で境内の若木で作り、帰国後天皇へ
献上し、その後平氏に下賜されたのだそうです。
ちょうど昨年、日本人公墓慰霊訪中団に参加して西安の青龍寺を参拝をさせていただいた自分でしたので、不思議なご縁を感じずにはいられませんでした。
とっても 素敵な歴史散歩になりました。
彼岸会はご先祖様へ感謝の気持ちを表す日と教えて頂いております。
3月20日10時より、神戸教会にて、「彼岸会法要」が行われます。
全てのご先祖様への感謝を忘れず、今生をうけていることの有り難さを噛み締め、怠ることなく精進していきたいと思います。 <K・N 記>