日々ありがとうございます。

師走の月に入りました。今年もあとひと月となりました。今年は元日に北陸の地震が発生し、皆さまとともに祈りを捧げることから始まりました。来年1月には阪神淡路大震災30年を迎えます。また、神戸教会は発足75周年の年です。「いのち」をテーマに考えていく年にしていきたいと思っております。

今月の会長先生のご法話は、「出会いが育てる―敬する心・恥じる心➁」です。先月に続いて「出会いというふれあいのなかでこそ、だれにも具わっている敬する心や恥じる心はめざめる」とご指導くださっております。

西行法師の歌「・・・露をあつめば蓮の池・・・」は法華経化城諭品「願わくは此の功徳を以って・・・皆共に仏道を成ぜん」に重ねたもので、露とは仏性のことだと教えていただきます。自分の仏性を自覚し、苦しむ人に寄り添い、かかわるなかで、仏性に目覚めた多くの人(露)であふれる蓮池にしていきたいと思います。

また、会長先生の大学時代の剣道の修業でのご体験から、「敬う心が生まれるとおのずと恥じる心が起きる」ことを学ばせていただきます。信仰生活における懴悔が、人間的な成長を考えるうえで大事なポイントになることをご指導くださっております。今年の本会の方針の中で「人間が進歩向上する一番大切なことは敬う心を発達させることであり、恥を知ることである」とお示しくださいました。毎日の出会いに感謝し、「敬と恥の心」を大切に精進していきましょう。

今年もたくさんの方とのお出会いのなかで功徳をいただきました。法華経は出会いの教えとも言われます。目の前の方の幸せを願ってじっくりとお話を聞かせていただき、明るく元気になっていかれるお姿を見ると、こちらが元気をもらい幸せな気持ちになりました。出会いに感謝致します。来年の出会いも楽しみです。ありがとうございました。

今月は、成道会の月です。お釈迦さまが悟りを開かれた日です。仏教徒として感謝のまことを捧げ、1年を振り返り、今年の出会いに感謝し、どんな出会いも「敬う心と恥じる心」を高めるご縁にして、大慈悲心をもって、布教精進してまいりましょう。また、斉家へ向けて家庭実践(あいさつ)も続けていきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。よいお年をお迎えください。

合 掌

教会長 西 村 季 代 子