5月教会長さん本年、会長先生は、本会の基本信行として「ご供養」「導き・手どり・法座」そして「ご法の習学」の三つを打ち出していただき、先月の『佼成』ではその最初の「ご供養」についてご指導くださいました。今月は、二つ目の「導き・手どり・法座」についてご指導くださっています。
会長先生は、仏教の世界観は『縁起』の法によって成り立っている、とされ、私たちは、「導き・手どり・法座」を通してこの『縁起』の法を味わうことができるとご指導くださっております。
昭和34年、


開祖さまと仏教学者の増谷文雄先生がご対談をされた中で、増谷先生は、立正佼成会では仏教の「四諦の法門」を現実の生活に当てはめて、様々な問題を解決していることに大きな驚きを感じられたことを述べておられます。立正佼成会では、法座の中で苦を明らかにし、そして苦の原因は「因縁果報」でいうところの因である自分にあり、さらにその苦の解決に至る道のあり方を明らかにしていく点において、大きな特徴があると言えましょう。以前『鏡の法則』と言う本を紹介させていただきましたが、この中にもありますとおり、様々な問題の原因は因である自分にある、というのが、仏教の根本的な考え方です。しかしどうしても私たちは、周りにその原因を求め、あの人のせい、この人のせい、そして回りの環境のせいにしてしまいます。もちろんそこにも問題はあるのでしょうが、そこを変えようとしてもなかなか解決はつかず、かえって苦しくなるばかりです。原因は自分にあった、と気づくことがまず問題解決の第一歩であると言えます。
会長先生は、自分以外の出会う方はすべてお師匠さんと、いつも合掌礼拝されておられます。今月は私たちもしっかりと縁を通して学び、縁を通して向上させていただけることを感謝し、「導き、手どり、法座」の基本信行をしっかりと行じて、すべての方を合掌礼拝できるよう精進させていただきましょう。 合掌