日々ありがとうございます。

残暑お見舞い申し上げます。まだまだ暑い日が続いております。「暑さ寒さも彼岸まで」とあるように彼岸まで待ちたいと思います。また、先月はお盆に台風7号が近畿を縦断しました。暴風雨警報が出ていましたが、大きな被害もなく無事通り過ぎたことに感謝です。今後も台風はやってきますので気をつけていただきたいと思います。

今月の会長先生のご法話は「欲ばりは 煩い(わずらい)のもと」です。「貪り(むさぼり)が招くわざわいを知り、足ることを喜べる幸せな生き方」をご指導くださっております。

釈尊は「いろいろな欲望を貪り求めると、諸々の煩悩が彼に打ち勝ち、危ない災難が彼を踏みにじる」「貪欲の生じた人が、もしも欲望を果たすことができなくならば、彼は矢に射られたように悩み苦しむ」という表現で、貪るほどの欲深さがいかに身心にダメージを与えるかを教えてくださっております。欲望を貪り求める人には、健康的な人生とはほど遠い苦しみが待ち受けています。それゆえ、利他の心を忘れずに欲望をほどほどに抑える日頃の精進が欠かせないことを会長先生はご指導くださいます。身に沁みますね。

人間の欲そのものが悪いわけではなく、釈尊は「すべての人を救いたい」という大欲をいだき、慈悲心と利他の思いに根ざすその大欲を追い求めて、ついにだれもが幸せになれる真理・法を悟られました。「少欲知足(欲を抑えて足ることを知る)」の実践に加えて、「少」を「小」に変えて「小欲知足(必要十分な量であることに喜んでいる)」、さらに、「知足」を「喜足(足ることが喜び)」に換えて「小欲喜足」と受けとめることで気持ちを楽にして欲のコントロールができます。そして、必要十分な量で喜べることほど健康的で幸せな生き方はないと教えていただきます。今あるすべてのことへの感謝・おかげさまを感じ、「ありがとう」の実践を続けていきたいと思います。

毎日の読経供養を「法華経の中に私のことが書いてある(法華経を生きる)」を意識してさせていただいております。譬喩品(3番)の中に「諸苦の所因は 貪欲これ本(もと)なり」があります。まさに私のことだと思いました。今月のご法話を受け、「小欲喜足」の実践をさせていただきます。

今月は、脇祖さま報恩会の月です。慈悲行の実践をお誓いする日です。「百の言葉よりひとつの実践」を心がけて、「小欲喜足」の実践をし、彼岸供養(各家で)のお手どりをさせていただきましょう。先祖供養はもとよりご先祖が喜ばれる布教精進をさせていただきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。

合    掌

教会長 西 村  季 代 子