【2月のメッセージ】日々ありがとうございます。
今月2月4日から「壬(みずのえ)・寅(とら)・五黄(ごおう)土星(どせい)」の年に入ります。壬と寅の組み合わせの今年は、何かが大きく伸びて盛んになる胎動が感じられる年となりそうです。また、自分の存在の根幹を考えさせられる1年です。会長先生よりいただいた「素心」「和言」に込められた願い「純真な心でものを見、和やかに言葉を交わす」精進を心して実践して参りましょう。教会は再び閉鎖しております。何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
先月17日には、阪神淡路大震災犠牲者慰霊法要をYouTube配信を通じてさせていただきました。東遊園地では、「忘」の字が今年の灯篭の字でした。この震災を忘れることなく、命の尊さ、慈しみの大切さを伝え続けていきたいと思います。

今月の会長先生のご法話は「お金を貯める。お金を使う---布施②」です。「布施は利他」と先月も会長先生よりご指導いただいております。「『多くの人びとの利益のために、多くの人びとの幸福のために、世間の人びとを憐れむために』教えを実践し、法を伝えなさい。」 (入滅を予告されたときの釈尊のお言葉)は、釈尊がただただ人びとの幸せを願われていることと教えていただきます。会長先生の年頭ご法話の中で、「本当の自分を知るとは、お釈迦さまと同じ心を持っていること」をお伝えくださっております。私たち会員は、すでにお釈迦さまと同じ心で、人びとの幸せを願って、心田を耕しているのです。自信と自覚をもって精進させていただきましょう。布施(法施・財施・身施)とは、慈悲の実践そのものです。

「蓄財も生きがいにつながる積極的な生き方で、蓄えた財によって、人びとに福利をわかち与えることをめざすこと」「布施の本来の意味は、『布き施す(しきほどこす)』ことで財が生きる」ことを教えていただきます。布施は大切な精進の一つです。「自他一如」の教えを自覚し、布施の心でわかちあう精神を持ちたいと思います。真に生かされ、自他ともに功徳を得る財施とは何かを心に刻み、精進して参りましょう。
脇祖さま報恩会団参に行かれた信者さんが、大聖堂で御供養しながら、「脇祖さま、大きなお布施をさせていただきたいです」と誓願すると、笑顔の脇祖さまが見えたそうです。翌年、蓄財された浄財をお布施されました。お布施された喜びを心に刻み、慈悲の実践を毎日コツコツとしてくださっております。まさに、生き生きした人生を送られていますね。

今月は、涅槃会(お釈迦さまが入滅された日)の月です。お釈迦さまと同じ心を持っている私たちは、ただただ目の前の人の幸せを願い、布施行を徹底して実践し、自他一如の精神で、精一杯の布教精進をしていきましょう。よろしくお願い申し上げます。

 合 掌

教会長 西村 季代子